糖化疲労とは、体内で余分な糖とタンパク質が結びつくことで生成される老化の原因物質(AGE)が疲労を引き起こす現象です。AGEは加齢とともに蓄積され、肌や髪の毛、血管、骨など、体のさまざまな部位で不調を引き起こすと言われています。最近、なんだか疲れがとれない。疲れやすくなった。という方は、糖化対策をしてみるといいかもしれませんね。糖化と疲労の関係についてさらに詳しく解説していきます。
AGE(エージーイー)とは、食事などで過剰に摂取した糖と体内のタンパク質が結びつくことで生成される老化物質の一種で、「最終糖化産物(Advanced Glycation Endproducts)」とも呼ばれます。糖化反応によって生成され、加熱によって促進されます。
AGEについてさらに詳しく知りたい方はあわせて一読してみて。

糖化と疲労の関係
見える糖化の状態
AGEは加齢とともに蓄積され、体のさまざまな部位で不調を引き起こすと言われています。寝不足が続くと、体にたまったAGEを排出できず、糖化が進んでしまいます。

体の糖化として見た目で分かりやすいのが、寝不足の時に目の下のクマや、ハリが無くなり肌が疲れた印象となりますよね。肌の抗糖化には毎日6時間以上の睡眠を確保するのがおすすめです。もちろん肌だけでなく、体内の見えないところでも同じように糖化していることを想像してみてはいかがでしょうか。
糖質の摂取
糖質は体にとって大切なエネルギー源ですが、必要以上に摂り過ぎると、余分な糖質(ぶどう糖)がさまざまなトラブルを引き起こします。糖質を摂りすぎると血糖値が急激に上昇し、インスリンの増加でぶどう糖が「中性脂肪」に変わり、さらに「体脂肪」として過剰にたまることによって「肥満」となります。

この状態が長く続くと血管が傷ついて動脈硬化を引き起こし、糖尿病など様々な病気を発症する危険が高まります。
糖質不足と低血糖
糖質不足は低血糖の原因となることがあります。糖質は脳の唯一のエネルギー源であり、不足すると集中力の低下や判断力の鈍化、思考力の低下などの症状を引き起こします。また、糖質が不足するとタンパク質がエネルギーとして使用されるため、筋肉量が減少し、疲れやすくなったり風邪をひきやすくなったりするなどの体の機能低下も招きます。
低血糖は、糖尿病患者だけでなく糖尿病でない人にも起こり、食事の量やタイミング、運動、アルコールの過剰摂取などが主な原因となります。特に、ダイエットなどで極端に糖質を控えた食生活を送っている人や、やせている人は低血糖になりやすい傾向があります。

低血糖の症状としては、上記の図やイラストのように頭痛、眠気、めまい、だるい、イライラ、不安感や気分の落ち込み、動悸や冷や汗・息苦しさなどの身体症状などがあります。さらに血糖値が30mg/dLに下がると、意識がもうろうとなり、異常行動や、深い昏睡状態を招くこともあるそうです。普段から、血糖値を乱高下させないためには、食事や生活習慣に意識を向けることが良いでしょう。

糖分の取りすぎ

疲れたからと言って糖分をとりすぎると、血糖値が上昇します。その血糖値を下げようとして「インスリン」が大量に分泌されます。血糖値が下がると、体が低血糖状態となり、疲れ・だるさ・眠気などの症状が現れます。
まとめ
糖質を摂り過ぎて、「なんだか最近疲れるな」と感じている方におすすめなのは、低GI値の食事を取り入れたり、軽い運動などをして糖質コントロールをしてみましょう。