「コタラヒムブツ」ってなに?

TOUCUTの有効成分であるコタラヒムブツ(コタラヒム:学名 Salacia reticulata )は、スリランカ原産の、ニシキギ科、サラシア属のつる性植物です。この国のみに自生するこの植物は、国内でも標高1000メートル以上の高地に生息します。
植物の形はツル性で、長さは数メートルに達することがあります。6~12センチほどの卵形の葉は向かい合い濃い緑色で、4月から5月には白い花を咲かせます。木の質は硬く、ハーブとして利用できるまでには、最低でも7年間もの月日を必要とします。

スリランカで薬用に用いられる部位は、主に茎の部分を利用します。その有効成分として、αグルコシターゼ(グルコース(糖質)を分解する酵素)の働きを阻害する「サラシノール」や「コタラノール」が含まれています。この有効成分は5000年以上も前から伝承医学であるアーユルヴェーダにおいて、幹を煎じたお茶を飲むことで糖尿病の予防薬として愛されてきました。
出典元:「サラシアレティキュラータ コタラヒムブツの秘密」下村吉治著/栄養書庫より抜粋
コタラヒムブツの使用法として
『症状は、混濁した尿が多く出て、尿には糖分が多く含まれるためアリやハエが集まり、口渇、口臭などがある病。怠慢な生活による病でマハラジャ(王様)の病』とアユールヴェーダの古典医学書「チャカラ・サンヒター(現在でもテキストとして参考にされている。)」に記されています。
スリランカでは数千年も前から糖尿病にはコタラヒムブツが良いと伝承されているのですね。
日本だけに一定量の輸出許可
スリランカ政府は乱獲防止や自然保護を目的に、海外輸出規制を行い、厳重に保護育成をしてきました。コタラヒムブツは長い間世界のどこにも輸出されなかったことから、「幻のハーブ」と呼ばれています。しかし、コタラヒムブツの一定量の輸出を日本のみに認め、現在では、日本国内のごく僅かな企業だけが直輸入を行える様になりました。
WHOがコタラヒムの有用性を認定

スリランカでは歴史あるハーブですが、2002年にWHO(世界保健機構)からコタラヒムブツの有用性を認定されました。さらには伝統的な使用方法に加えて、ハーブティーやサプリメント、キャンディなどに製品化され、手軽に摂取できるようになりました。現代の健康管理にも役立つ可能性のある植物として注目されています。